標高差:938m
早朝の ”枝折峠駐車場”。
道の反対側にも駐車場がありトイレもあった。
”明神尾根”はこの先も延々と続いていた。
新潟県魚沼市大栃山
前日の下山後は
燧ヶ岳登頂後は檜枝岐村に出て食料品店に寄り、明日の昼飯にする
魚肉ソーセージを3本買う。 要はこんなものしか売っていいないのだ。
枝折峠に移動
平ヶ岳登山口で登頂を終えた札幌の鉄人と会うが、沢で行水をすると
言うので先に枝折峠に向う。 国道352号線は奥只見湖の湖岸を走る
ので、直線距離は僅かであるがくねくねと随分遠回りをしてくれる。
山肌には大きな残雪が残り真夏とは思えない景観が続いた。
朝飯仕度中の鉄人、車には24日分のレトルト食品が積まれていた。
今回の遠征で日本百名山を片付けるらしい。
よくまぁ精神力が続くもんだ。
13分も歩くと ”駒ヶ岳”の山頂がが見えてきた。
口走る言葉は一つ ”と〜お〜い〜!”。
登り5時間は納得出来る距離だ。
登山道は緩やかに登り下りを繰り返し、
泥濘、残雪もあるが全体的には歩き易い道ではある。
30分で ”明神峠”に着く。 閉ざされた明神堂があり道標には 十合目と
書いてあたが、この後、何合目と書いた道標は見当たらなかった。
ここで十合目なら山頂は何合目になるのか?
枝折峠、越後駒ヶ岳登山口
国道352号線沿いに登山口駐車場があり、10台程度停められる
駐車スペースがある。 トイレはあるが水場は無い。 下山してきた神奈川のあんちゃんと話しすると往復9時間掛かったらしい。 登り5時間、下り4時間と見とけばよいか。
雪渓はあるがアイゼンが要るほどでは
無いと言う。 札幌の鉄人がやってきて、車を並べて停めて、鉄人は
レトルトながら中華丼を作ってくれた。 今日、2回目の晩飯である。
又、夜遅くまで話し込む。
1時間15分で ”道行山分岐”に付く。 ”道行山”へは登山道から少し登る必要があり、今回は先が長いので ”道行山”の登頂は割愛した。
”小倉山”が見えて来たが、 ”駒ヶ岳”はガスを被ってしまった。
山頂で晴れてくれれば良いのだが・・・。
1時間55分で ”小倉山”(1,378m)に着く。
ここが ”駒の湯温泉”への分岐点となっていた。
7時間08分、2時間23分の地点から見た ”駒ヶ岳”。
近くになったとは言え、まだまだ遠い。
今はガスが切れているが登頂時はどうなることやら。
7時20分、2時間35分で ”百草ノ池”に着く。
7時53分、更に近付いた ”駒ヶ岳”。
大きな残雪も見え出した。
8時16分、3時間30分で ”駒ノ小屋”に着く。
雪渓から吹き降ろす風がやけに冷たく、慌てて上着を着る。
”駒ノ小屋”から尾根を登り ”中ノ岳”への分岐点までは雪渓登り
となる。 この辺はガスるとコース間違いに要注意だろう。
雪渓を登ると尾根筋に出て
”中ノ岳”への分岐点となる。
分岐点から少し歩くと3時間50分にて ”駒ヶ岳”(2,003m)に着く。
生憎ガスってしまったが、360°隔てるものがなく、
晴れていれば大展望が得られたと思う。
尾根筋に出てからは穏やかな残雪道をトラバース気味に進む。
シリセードすれば1分で ”駒ノ小屋”に下れそうだ。
11時32分、下山も終わり近くになると ”奥只見湖”が見えて来た。
”駒ノ湯”の へのリンク横に ”駒ヶ岳”への登山口があった。
ここから登れば ”小倉山”に出る様だが、
標高差は相当ありそうだ。
入口の堤燈には ”日本秘湯を守る会”と書かれていた。
今日歩いた ”越後駒ヶ岳”尾根道コースの鳥瞰図。
出発準備
4時に目覚める。 空は相変わらずどんよりと曇っている、雨さえ降らなければ登るしかない。
鉄人は生野菜入りのスープを作ってくれた、久し振りの朝飯だ、有難く御馳走になる。
足が遅いので、後片付けをしている鉄人を尻目に4時45分、先に出発する。
明神尾根
”明神峠”から ”小倉山”までを ”明神尾根”と言うらしい。 登り下りを繰り返し鞍部には泥道も多くスパッツは着けた方がよい。 水溜りにはオタマジャクシが沢山泳いでおり、水が枯れるとどうなるのか心配してしまう。
”道行山”手前で5時に出発した鉄人に追い
付かれる。 相当な体力の持ち主だ。
タフな鉄人とは一緒に歩きたくなかったが、鉄人が私のペースに合わせてくれて一緒に
行くことになった。 鉄人には歩きながら2本ストックの効用、行動食、トレーニング
方法と様々なことを教えてもらう。 北海道で一番の山は富良野岳と強調し、是非、遊びに
来いとも言ってくれた。
笹薮帯を抜け、”駒ノ小屋”手前の急登くさり場に差し掛かる。
駒の小屋
素泊まりのみで料金は1泊2千円。 下山時、小屋の管理人が登山届けを書けと盛んに言うので、もう下山なのにと思いながら書き込むと、登山届け帳の下側に寄付金をお願いしますの一文があった。これを読ませる為に登山届けを書かしていたのか、水を飲んだだけなので寄付はせず。
”駒ノ小屋”の手前には水が流れ落ちるくさり場が待っている。 足場が良くこのシーズンなら問題ないが、早春の水が凍り付く季節であれば様子が随分違うんだろと思う。
下山
鉄人と喋りながらの下山であったのでいつもの退屈による行程の長さは感じず知らぬ間に帰り着く。 12時25分、7時間35分で越後駒ヶ岳を終える。
下山してみて何も食べていないことに気が付くが、腹も減っていないので温泉に行くことにした。
今日の温泉
大湯温泉から離れて林道を入った山の中にランプの宿 ”駒ノ湯”(500円)がある。
日帰り入浴者は宿泊入浴者と違う風呂となっており、露天風呂が付いていない。
温泉と言うより水風呂で全然温かくは無い。 下山を終えた体には体を冷やす意味で
水風呂の方が良いのかも知れないが、これなら沢で体を洗っているのと変わりはない。
湯温の高い湯舟もあるが一人で一杯になるほどの小ささで、何より宿泊客と差を付けているのに腹がたった。
深田久弥著の「日本百名山」から
魚沼三山は水無川の上流を包んで三角形に立っている。 そのうち一番高いのは中ノ岳(2,085m)、
一番名の聞こえているのは信仰登山でにぎわう八海山であるが、私があえて三山の代表として
駒ヶ岳を挙げたのは、山としてこれが一番立派だからである。
'05年度、上信越の山遠征
『日本百名山』 生憎、山頂はガスってしまい大展望が得られなかった。ロングコースではあるが近々のリベンジを誓う。
えちごこまがたけ
登り:3時間50分
下り:3時間45分
コースタイム:7時間35分(休息時間含む)
”小倉山”の道標は花崗岩の塊で出来ており、
地面に置いてあるだけだった。
後少しで尾根筋に出られそうだ。
”百草ノ池”の周辺には池も湿地も見当たらず、
盛夏には枯れてしまっているのか?
分岐点からは穏やかな稜線を ”駒ヶ岳”へ進むのみ。
登頂すれば日本百名山を消化したことにするハイカーはこれで一山消化したことになるが、おいらのポリシーは周囲の景観が見えてこその一山消化としいるので
”駒ヶ岳”はリベンジの対象となる。
”剱岳”にて3年で日本百名山を達成されている。
下山後、
鉄人からは ”至仏山”に行こうと誘われたが、4山登り終えた時点で気力がなくなってしまっていた。 鉄人の様に24日間も山登りを続ける精神力、体力は残念ながら持ち合わせていない。 鉄人と別れを告げて、高速道路代節約の為に富山まで一般道を走り、
名神高速西宮料金所を夜12時過ぎに出る様に調節して帰宅した。
札幌の鉄人から日本百名山達成の連絡が来る。
大瀧さんは越後駒ヶ岳登頂の後も残りの山を周られ、8月7日に
”剱岳”で日本百名山を達成されている。 なんと北海道と言う
不利な地域から3年での達成らしい。 しかも百名山達成祝いに
札幌から奥さんが駆け付け剱岳山頂で日本百名山の完登祝をされ
ている。 奥さんは元山ガールらしい。 次は何に挑戦されるのか、
今後の大瀧さんの行動に目が離せない。
2023年11月7日改定